ご挨拶
第8回日本抗加齢医学会 九州地方会 学術総会
会 長 宮本 健史
熊本大学副病院長、熊本大学大学院生命科学研究部 整形外科学講座 教授
謹啓 時下、益々御健勝のこととお慶び申し上げます。
このたび、2026年1月25日(日)、電気ビル共創館(福岡市)にて、第8回日本抗加齢医学会九州地方会学術総会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。
今日の超高齢社会の到来により、高齢者の人口と全人口に占める高齢者の割合は増大し続けており、その傾向は今後も継続することが確実な状況になりました。年齢を重ねることで、「老い」は誰にも起こり得るものですが、「老い方」は多少なりとも変えることができるかもしれません。骨粗鬆症など、加齢により有病率が上昇する疾患は数多くありますが、ただ黙って老化を受け入れるのではなく、あがらってみることで、加齢性疾患の発症を未病のまま予防し、いつまでも自立した生活ができる「健康寿命の延伸」を手にすることができるかもしれません。加齢性疾患の発症や運動能力などの身体機能の低下を予防することで、ハッピーな老後を過ごせるようにすること、このことこそが本学会の大会テーマとして掲げた「ハッピーエイジング」の目標であります。疾患や身体機能に限らず、見た目や精神の健康も維持すること、このことで本人が「明るく」「楽しく」また「美しく」「幸せに」自立した老後を生きることができるだけではなく、家族や仲間、友達、社会も一緒に元気になる、そんな近未来を目指すことを目標に考えています。しかし、そんな近未来を手にするには、ちょっとした知識や勉強、ちょっとした日々の努力、などは必要になるでしょう。では、我々はどのような知識をつけ、何に気をつけ、何を日々実践すれば良いのでしょうか。本学会は人々がハッピーに老いることができるたくさんのヒントや気づきが得られるために、領域や分野を超えた、さまざまな方々が集い、議論するためのプログラムを準備しました。参加される全ての方々にとって、明日からを生きるヒントに溢れた機会となりますことを願っております。
謹白